フロンティア・ラボ社製品
熱分解装置(パイロライザ)
製品概要
熱分解装置 (パイロライザ) はサンプルカップに入れたポリマーなどの固体試料や液体試料を加熱し、発生したガス(気体)を GC に導入する前処理装置です。 フロンティア・ラボ社のダブルショット・パイロライザー は、試料から発生するガスの温度プロファイルを測定する発生ガス分析 (EGA) 法、温度プログラムにて試料中の特定成分の熱脱着を行う熱脱着分析法、設定した熱分解温度で試料を加熱分解する瞬間熱分解法を、目的に合わせて選択することが可能です。
EGA法およびダブルショット分析法の 2つの手法を組み合わせることにより、詳細かつ迅速な高分子材料のキャラクタリゼーションが可能です。
一般的に、EGA法 からダブルショット分析法に切り換える場合は、カラムを装着するために、MS をベントする必要があります。一方、キャピラリ・フロー・テクノロジーを用いると、MS をベントせず、なおかつMSに空気を侵入させることなくカラムを装着・交換することが可能です。
さらにバックフラッシュを用いることで、分析時間の短縮や、カラム・検出器の劣化、汚染を低減させることができるため、システム全体のトータルコストの削減を行うことができます。
キャピラリ・フロー・テクノロジーの流路スプリットを用いると、MS と選択型検出器 (FPD など)のリテンションタイムを合わせた同時検出を簡単に高い精度で行うことができます。
このように、世界標準のアジレント GC/MS と組み合わせたシステムでは、ポリマー等の試料に対し信頼性のある高分子試料の測定を行うことができます。
なお、ルーチン分析で瞬間熱分解法のみ行う場合は、シングルショット・パイロライザーをお勧めします。
以下のパイロライザのアクセサリを併せて使用いただくことで、分析の生産性の向上を図ることができます。
概算価格
510万円~