光イオン化検出器
Model 4430型 PID
製品概要
・ランプの紫外線でイオン化する非破壊型の検出器です。
・装置を使用しない場合にはランプ電源を切り、ランプ寿命を延ばすLampsaver回路」 搭載
・サンプル非破壊型検出器であるため、XSD・FID・ELCDをPID検出器ポートにタンデム組込みが可能です。
・主要アプリケーション:芳香族炭化水素、不飽和炭化水素の分析
特長
アプリケーション 飽和炭化水素(メタン系、シクロパラフィン系HC)は、検出感度が低くなります。 PIDとFIDから得られたクロマトグラムの各成分のピーク面積をトルエンのピーク面積で正規化し、各成分のPID/FIDの面積比を求め10を掛けた値PIDの特長
芳香族炭化水素 : ベンゼン環を持つ BTEX(ベンゼン, トルエン, エチルベンゼン, キシレン)
不飽和炭化水素 : エチレン、アセチレン系HC
Model 4430 PIDの機能
PIDの原理

photon → R = R+ + e-
化合物はそれぞれのイオン化ポテンシャルを持っており、UVランプからの照射エネルギー(10.2eV)よりも低いイオン化ポテンシャルを持った化合物だけがイオン化されます。
ただし、キャリアーガスのイオン化ポテンシャルは、UVランプエネルギーよりも高いので、イオン化はされません。

※LC/MS用APPIイオンソースと同じ原理です。
検出器に使用するガスはヘリウムのみです。
タンデム仕様の PID/FID検出器
主要なPIDのアプリケーション
・UST(地下貯蔵タンク)モニタリング(i.e.,BTEX)
(Underground Storage Tank Monitoring:UST Regulation)
・ガソリンに含まれている有機化合物(GRO)/(Gasoline range organics:GRO)
・芳香族炭化水素(ベンゼン環を持つ:BTEX)
・不飽和炭化水素(エチレン、アセチレン系HC)
炭化水素の検出比較 ~PID vs. FID ~
PIDとFIDの相対比
灯油分析: GC-PID-FID 5-12 min 拡大図
製品仕様
| ダイナミックレンジ | >105 |
| 感度 | >40pg(ベンゼン) |
| 最高作動温度 | 250°C |
| 検出器容量 | 約250μL |
| 設置条件 | ガス:He (99.999%) 電源:105~125(±10%)VAC/25VA |
| 寸法 | (4430検出器コントローラ) 14.6cm(H)×7cm(W)× 22.9cm(D) |
| 重量 | (4430検出器コントローラ) 2.5kg |
| 構成物質 | インレット:ガラスライニング ステンレス鋼 イオンチャンバー:金メッキステンレス鋼 |
仕様は、GCを含め 設置状態や環境・ユーティリティ・装置の状態・分析条件・測定サンプルの形態/夾雑物 などの要因に影響されます。
概算価格
お問い合わせください