パルスド炎光光度検出器
Model5383型 PFPD
製品概要
硫黄やリン化合物に高い選択性を持ったガスクロマトグラフ用検出器です。
特異的な発光の遅延時間帯を選択的に取込むことにより従来のFPDに比べ硫黄濃度で10倍の感度を有し、優れた選択性も兼ね備えています。
パルス燃焼方式により、ガス消費量は従来のFPDの1/10に低減できます。
24bitデータ取込に対応。
検出下限値はそのままでダイナミックレンジが拡張されました。
主要アプリケーション:
硫黄/リン化合物の高感度分析全般、香料/香気成分、食品、農薬、石油化学
特長
お問い合わせください 特長
・発光取込時間を選択することにより従来のFPDに比べ優れた選択性を有しています。
・パルス(燃焼・消火の繰り返し)燃焼方式により、ガス消費量は従来のFPDの1/10に低減できます。
・硫黄の検出信号を平方根処理する機能により、直線の検量線が得られます。
・24bitデータ取込対応により、発光シグナルのレンジ幅が広がりました (Abandance: ~17000000 Counts)。
・発光スペクトルを保存することができ、クロマトグラムの描画と発光取込時間を最適化することができます。
・検出部は燃焼による“すす”の付着を軽減する自己洗浄機能を有しています。
・フィルターとPMTの組合せにより、S、P、Sn、Nの4元素を選択的に検出が可能です。
・PulseView Softwareでの詳細な解析が可能です。
・取り込んだ発光データから、個々の時間発光プロフィールを取込/編集ができ、設定された元素の有無を再確認できます。
・異なったPFPDパラメータを使ってクロマトグラムの再描画が可能です。
・Gate parameter(発光取込時間)を変更し、クロマトグラムを再描画できます。
・Gate parameter(発光取込時間)を変更したクロマトグラムをAIAフォーマットファイルに変換し、Agilentデータ解析ソフトでの再解析が可能です。
・Model5383 コントローラーは、ニューマチックコントロール部・エレクトリックコントロール部で分離。設置場所に困りません。
燃焼原理
・炎の燃焼により硫黄やリンは励起され、基底状態に戻る時に光を放出する。
・硫黄やリンだけが光る環境にする為、炎は以下のサイクルで点火・消火を繰り返す。
・硫黄やリンは励起状態から基底状態に戻るのに時間がかかる→発光が持続する。
・硫黄やリンの光は特徴的な発光波長をもっている。
動作原理
左に発光波形を図に示します。 元素ごとに発光の取込時間範囲を設定できます。 光学フィルターを透過した発光のうち、炭化水素の発光時間 (約1~3ミリ秒)と干渉しない時間の発光を取込みます。 例えば硫黄元素は炭化水素より遅れて発光し、20ミリ秒程度発光が持続します。
フィルター・PMT及び取込時間範囲を設定することで、 高選択的に硫黄やリン化合物を検出することができます。
動作原理
・取込んだ発光データから、個々の時間発光プロフィールを取込/編集ができ、設定された元素の有無を確認できます。
・異なったPFPDパラメータを使ってクロマトグラムの再描画が可能です。
※主にGate parameter(発光取込時間)を変更し、クロマトグラムを表示します。
・Gate parameter(取込時間)のクロマトグラムをAIAフォーマットファイルに変換し、データ解析ソフトでの再解析が可能です。
・デュアルゲートモードにより、同時多元素の分析を選択的に検出することができます。
24bit データ取込機能
発光データ(硫黄)
・発光レンジ幅拡張により、GCシグナルのダイナミックレンジが広がりました
・リン分析にも対応
1・5・10・50・100・150・200・250ppm 各成分検量線 0.5uL 1:100 注入
アプリケーション
概算価格
パルスド炎光光度検出器
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