金陵電機株式会社 分析営業部

Technical
テクニカルインフォメーション

SIFT-MSによる閉鎖的薬物移送システム(CSTD)の性能試験プロトコル

概要

近年、日本国内でも、がんの薬物療法に関わる医療関係者が、抗がん剤に暴露される職業性暴露の危険性が広く認知されてきています。米国の薬局方では2016年にHazardous Drugs(HD)を適切に扱うための指針として法的拘束力のあるUSP800を公布し、2019年12月から施行されることになっています。これらHDの暴露を抑えるために、閉鎖式薬物移送システム(CSTD)の使用を強く推奨していますが、このCSTDの能力を評価するプロトコールはアメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)において開発中です。NIOSHのWebサイトでは加熱脱着前処理装置を備えたガスクロマトグラフ質量分析計(TD-GC/MS)と選択イオンフローチューブ質量分析計(SIFT-MS)が検討されており、そのリアルタイム性からSIFT-MSが有力な候補となっていることが記述されています。

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