定期点検
テレコン装置の定期点検
クレーンは年1回の法令点検、定期点検を行う必要がありますが、クレーンの操縦を行うテレコンの点検に関する条例は地域によってさまざまです。しかし、日々の点検を行っていないと安全性に問題が発生し、予想外の故障につながり、重大なトラブルに発展するおそれがあります。当社では、購入していただいたテレコンを末永く安全に、そして安心してご使用いただくために、定期的な点検をお勧めいたします。
<<定期点検のご案内チラシ>>
- 基本点検内容
- ・制御器
- ①分解・清掃、消耗部品の状態確認
- ②電気的特性確認・調整
- ・受信装置
- ①DC電圧、RSSI電圧、AFOUT確認
- ②ユニット実装状態確認、各ユニットのパネル表示状態確認、リレー接点目視確認
- ③装置据付状態、ねじ緩み確認
- (受信装置本体・アンテナ・出力端子台)
[保守点検のご案内と必要性]
- テレコン装置を長期間安定して運用していただくために
-
- ①運転を始める前に始業点検を行う
- ②定期的に保守点検を行う
- ③可動部分、摩耗部分は定期的に交換する
1)保守点検の流れ
①始業点検
毎回作業の前には、始業点検を行い、操作盤、制御器および機体の動作、作業する周囲状況を確認してください。
まず、本装置の電源を入れる前に以下の点検を行ってください。
- ・前回の運転時に異常はなかったか。
- ・機体の保安設備・安全機能(過巻防止装置、走行ストッパなど)は正常に動作するか。
- ・制御器ケースの割れやネジの緩みはないか。
- ・制御器の操作スイッチの操作名称は汚れたり消え掛かっていないか。
- ・非常停止スイッチ、操作スイッチの復帰不良はないか。
問題がなければ、万一機体が動いても安全な状態で機体の電源を「ON」にしてください。
次に、制御器の電源を「ON」にして、引き続き以下の点検を行ってください。
- ・制御器の電源は、円滑に「ON/OFF」できるか。
- ・制御器のランプは正しく点灯しているか。
- ・非常停止は正常に動作するか。
- ・制御器の電池は十分充電してあるか。
- ・制御器の操作通り機体が円滑に動くか。
- ・普段の動きと違う点はないか。
②月例点検
毎月1回は月例点検を行い、操作盤や制御器および受信装置内部も点検を行ってください。
- ・制御器ケースの割れやネジの緩みはないか。
- ・制御器ケースパッキンの劣化はないか。
- ・制御器の操作スイッチが破損していないか。操作名称に汚れや消え掛かりはないか。
- ・操作スイッチや非常停止スイッチは円滑に「ON/OFF」できるか。操作スイッチの復帰不良はないか。
- ・制御器のランプの破損はないか。
- ・非常停止は正常に動作するか。
- ・制御器の操作通りに機体が円滑に動くか。
- ・電池の容量低下はないか。
- ・充電器の端子や制御器の電池用電極に汚れや錆はないか。
- ・機体の保安設備や安全機能(過巻防止装置・走行ストッパ等)は正常に動作するか。
- ・制御器および受信装置内部に水や埃ならびに異物等は侵入していないか。
- ・受信装置フタのパッキンの劣化はないか。
- ・制御器及び受信装置内の配線に接続の緩みや線材のキズ等はないか。
- ・リレー接点の磨耗や劣化ならびに変色はないか。リレーケースの変色はないか。
- ・受信アンテナおよびアンテナケーブルに接続の緩みや折れ等はないか。
- ・受信装置の取り付けにガタはないか。防振ゴムの劣化はないか。
③年次点検
年次点検は、専門の技術者による装置の電気性能等の点検を行ってください。
また、弊社で保守点検についてお客様と個別の対応を行っています。
保守点検をご検討中の方は弊社営業まで気軽にご相談下さい。