電波調査(無線サーベイ)|妨害電波・ノイズの可視化と対策提案

電波の調査方法と必要性

工場設備の無線化を検討されている場合や、すでに無線設備を導入済みの現場では、 外来電波や周辺機器から発生するノイズ(妨害電波)により、 通信が不安定になることがあります。 無線トラブルを未然に防ぐためには、使用周波数帯の電波状況やノイズ発生状況を事前に確認する 電波環境調査(無線サーベイ)が重要です。

工場内での電波環境調査(無線サーベイ)のイメージ

使用周波数帯の確認には テレコンの周波数一覧 も参考になります。

現地で測定・記録する理由

電波環境は、時間帯・設備稼働状況・設置場所の変化によって刻々と変化します。 そのため「たまに不安定」「ある時間だけ途切れる」といった症状は、机上では原因特定が難しく、 現地での測定・記録が効果的です。

金陵電機(テレコン事業部)では、産業用無線を長年取り扱ってきた経験を活かし、 妨害電波・ノイズの補足(捕捉)/記録/再現性の評価を行い、 現場に合った無線環境の改善提案(アンテナ位置、設置本数、配線・アース、周辺対策など)まで支援します。

関連情報として、 妨害電波・ノイズ調査(対策の考え方)FAQ(無線トラブルのよくある質問)用語集 もあわせてご確認ください。

工場などで妨害波が発生する主な要因

発生要因①:他の無線システムからの電波干渉(妨害電波)
・近隣の無線システムからの不要電波
・複数周波数の相互変調(相互歪み)による不要電波
発生要因②:設備・機器由来のノイズ
・モータやサーモスタットから発生するノイズ
・LED照明の電源回路から発生するノイズ
・溶接などに伴って発生する電波成分

妨害波(干渉・ノイズ)の電波調査方法

妨害波の発生状態は、場所や時間によって変動し、瞬間的に現れることもあります。 そのため、電波調査では周波数帯の状況を測定し、影響する信号を記録して、 トラブル発生条件(いつ・どこで・どの程度)を整理します。 これにより、妨害波が発生した瞬間だけ操作が不安定になる、といった事象の検証が可能になります。

電波調査の事例(フィールド測定)

事例1:無線化前の到達距離・アンテナ設計の検証
操作環境が特殊な設備を無線化するにあたり、電波調査で到達距離と電界強度を確認し、 アンテナの本数・取付位置を決定しました。
事例2:通信不安定の原因切り分け(ノイズ源の特定)
通信が不安定になり通信不良が発生したため、周辺設備によるノイズを疑って電波調査を実施。 発生源の特定により、対策(配線・アース・設置変更等)につなげました。
※調査中に現象が再現しない場合、原因特定が難しいケースがあります。その場合は長時間記録条件の再現を含めてご提案します。

無線化の導入効果(安全性・作業効率・保守性)については 無線化のメリット/活用例 も参考になります。 安全設計の考え方は フェールセーフ設計 をご覧ください。

電波調査に使用できるスペクトラムアナライザ(スペアナ)のご案内

スペクトラムアナライザ(Spectrum Analyzer)は、信号に含まれる周波数成分(スペクトラム)を表示・解析する測定器です。 テレコン装置で使用する周波数帯で、どのような電波が発信されているかを確認できるため、 干渉の有無ノイズの傾向を把握しやすくなります。

ハンドヘルド スペクトラムアナライザ(例:MS2711E)
スペクトラムアナライザ(フィールド測定)

導入が進むIoT、無線LAN、携帯通信などにより、工場内の電波環境は複雑化しています。 自社での一次確認にスペアナを活用しつつ、原因が複合的な場合は無線サーベイ(電波環境調査)による現地検証が有効です。

ハンドヘルドスペクトラムアナライザの詳細は 金陵電機 計測器事業サイト、 メーカー情報は アンリツ フィールド測定ソリューション をご覧ください。

取扱い例(仕様の目安)

ハンドヘルドスペクトラムアナライザ
・周波数範囲:9kHz~3.0GHz / ~6.0GHz(機種により)
・分解能帯域幅:1Hz~3MHz(機種により)
・小型・軽量、バッテリー動作、タッチスクリーン

他にも各種測定器があります。用途(対象周波数、測定目的、記録要件)により最適機種が変わりますので、 担当営業 までご相談ください。

よくある質問(電波調査・無線サーベイ)

Q1. 電波調査(無線サーベイ)はいつ必要ですか?
無線化の新規導入前、通信が不安定なとき、設備増設やレイアウト変更後など、電波環境が変化したタイミングで有効です。
Q2. 妨害電波やノイズはどのように特定しますか?
使用周波数帯を中心に現地で測定し、時間帯・場所・設備稼働状況と合わせて記録します。 必要に応じて長時間測定や条件再現を行い、発生源の切り分けを進めます。
Q3. 調査すると何が決まりますか?
アンテナの設置本数・位置、周辺対策(配線・アース・ノイズ源対策)、運用上の注意点など、現場に合わせた改善案を具体化します。
Q4. どんな周波数帯でも対応できますか?
対象周波数帯や現場条件によって測定方法が変わります。まずは使用機器の周波数帯と症状を共有いただければ、調査方法をご提案します。
Q5. 相談・問い合わせはどこからできますか?
テレコン事業部へのお問い合わせ窓口からご連絡ください。状況により現地確認を含めてご提案します。

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