【アンリツ製品情報】WLAN用測定器がWi-Fi 7 2x2 MIMOのRF送受信特性評価に対応
2024/10/15
WLAN用測定器がWi-Fi 7 2x2 MIMOのRF送受信特性評価に対応
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、ワイヤレスコネクティビティテストセット(WLAN用測定器) MT8862Aの機能を拡張し、IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の2x2 MIMOのRF送受信特性評価に対応するオプションを開発し、販売を開始しました。デバイスを実動作状態で評価できるネットワークモード[※]を使用することで、Wi-Fi 7 2x2 MIMO搭載機器の受信感度や送信パワー測定が可能になり、WLAN搭載機器の通信品質向上に貢献いたします。
開発の背景
Wi-Fi 7の規格策定は2024年末に完了予定ですが、Wi-Fi 7に対応する通信チップや対応製品の流通がすでに始まっています。特に超高解像度ビデオストリーミングやAR/VR等のアプリケーション向け機器では、通信されるデータが高速かつ大容量になります。通信速度と通信量を増加させるために、複数のアンテナを用いたMIMO技術を使用していますが、評価が複雑であることが課題となっています。そこでアンリツは、WLAN搭載機器を実動作状態で簡単に測定できるMT8862Aの機能を拡張し、送信用、受信用で各2本のアンテナを用いるWi-Fi 7 2x2 MIMOを搭載した機器の評価が可能になりました。
製品概要・特長
•ネットワークモードでWi-Fi 7のRF送受信特性評価が可能
MT8862Aは、2.4 GHz/5 GHz/6 GHz帯の3つの周波数帯域、320 MHzチャンネル帯域幅、4096QAM変調に対応しており、ネットワークモードでWi-Fi 7 2x2 MIMO搭載機器のRF送受信特性の評価が本オプションにおいて可能になりました。
•簡単な操作で測定可能
MT8862Aは、WLAN搭載機器を接続するだけで測定できます。測定対象の制御設定などが不要であり、測定系の構築に不慣れな作業者でも操作が可能です。
※アンリツ製品紹介サイト
用語解説
- [※] ネットワークモード
- ネットワークモードとは、無線LAN通信プロトコルを利用し、評価対象デバイスとテスタ間の通信を確立させた実動作状態でRF送受信特性を評価する方法。有線接続(Conducted)試験によるRF送受信特性評価のほか、無線接続(OTA: Over the Air)試験において広く採用されている。