Q&A

よくある質問

誘電率

誘電率測定とは?

誘電率と一言で表現されることが多いですが、誘電率測定では、誘電率と誘電正接の2項目を測定致します。
電波が物質を通過すると、速度や強度が変わりますが、誘電率が大きいと、電波速度が遅くなります。また誘電正接が大きいと、電波のレベル損失が大きくなります。これらの特性は周波数が高くなる程影響が大きくなります。
5Gで注目される”高速通信/広帯域伝送/超低遅延”では、これらの実現のため、基板材料等に低誘電率、低誘電正接であることを求められるケースがございます。
弊社では、VNA(アンリツ社製)と誘電率測定用治具(AET社製/キーコム社製)との組合せ提案を行っております。
測定委託~販売、技術セミナ等窓口対応しておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

誘電率の測定委託はどのように行う?

まず測定対象物の確認をさせて頂きます。(電話やWEB等)
その他測定条件(周波数や環境等)を確認し、適切な測定治具のご提案。おおよその概算費用をお伝えし、数量選定後、御見積提示。サンプルお預かり~測定結果を送付。
以上が一連の流れになります。ご相談に費用は掛かりません。

更新

測定器の製造場所はどちらでしょうか?

製品種別により、異なります。
大まかな分類になりますが、据置型(AC電源対応のみ)の場合は、日本国内での開発・製造。可搬型(AC電源またはバッテリで駆動)の場合は、アンリツ米国工場で開発・製造となっております。

校正

測定器の校正とは何でしょうか?

電子計測器は、精密機器となります。運用にあたっては、常に高精度・高品質の状態を保つ必要があり、メーカでは、1年毎の校正作業(外観・機能・測定値が規格内であるか等確認)を推奨されております。
弊社特約店となるアンリツ様では、アンリツカスタマーサポート株式会社様にて、校正・修理作業を実施しております。

測定器の校正を依頼できますでしょうか?

アンリツカスタマーサポート株式会社のご紹介は可能です。
また同社様では、We-MeC(ウィーメック)と呼ばれる、WEBによる校正・修理依頼システムを導入されております。下記URLより、ご利用方法の確認頂けますと幸いです。
https://www.anritsu.com/ja-jp/anritsu-customersupport/maintenance/we-mec/login

※弊社でも窓口対応は可能です。ご遠慮なくお申し付けください。

用語

SPAとは何でしょうか?

Spectrum Analyzerの略称となります。
昨今はSignal Analyzer(SA)とも纏められることもあります。
目には見えない無線電波の周波数や電波の強さ等を解析し、機器の正常性確認や、適切な設定を求めたり、外来からのノイズ(不要な電波)特定に使用したりと、使用方法は多岐に渡ります。
御用途により、ベンチトップ型、可搬型、設置型等、様々なラインナップでご提案が可能です。
お気軽にお問い合わせください。

VNAとは何でしょうか?

Vector Network Analyzerの略称となります。
SPAは電波を受け(入力)、解析を行いますが、VNAの場合は、電波を出し(出力)、ケーブルやアンテナ等を通じて、戻ってきた電波を受け(入力)、その電波の差分で、振幅(レベル)や位相(相対角度)の変化を確認する計測器です。
アンテナやケーブルの設計は勿論、回路設計や電波の変化解析を流用して、物性の変化も解析可能で、最近は治具との組合せで誘電率や誘電正接の測定も可能となります。
弊社では、VNAと治具を組合せてのご提案も可能です。
お気軽にご相談ください。

測定器の更新頻度はどのくらいでしょうか?

新規格追従や、破損や故障等、更新要因は様々です。
アンリツでは、製造後7年(未満)は、技術的サポートや修理対応を維持できるよう努めておられます。
可能な限り長くご使用頂けるのが望ましくはございますが、5~10年程度を目安にご更新の検討を頂くケースが多いように思います。(もちろん20~30年程ご使用頂いている御客様も多くおられます。)

中古品販売は行われておりますでしょうか?

レンタル会社様取扱の中古品販売窓口であれば、対応可能です。